この記事の結論
- 勤怠管理システムは「打刻方法」「料金の仕組み(1人あたり課金か基本料金制か)」「給与計算との連携」の3点で選ぶと失敗しにくくなります。
- 料金は多くの製品が1人あたり月額100〜300円程度から。10名以下・30名以下なら無料で使える製品もあります。
- ICカードや顔認証で打刻したい店舗・工場は打刻端末の選択肢が多い製品、外出や在宅が多い会社はスマホ・GPS打刻に強い製品が向いています。
- 迷ったら、10問の無料診断で自社の条件に合う3製品を確認できます。
この記事では、勤怠管理システム10製品を、各社の公式サイト・料金ページで確認した情報(情報確認日:2026年10月16日)をもとに比較します。表示順は報酬の有無ではなく、選び方の考え方に沿って並べています。
勤怠管理システムとは?
勤怠管理システムとは、従業員の出勤・退勤の打刻、労働時間の集計、残業や有給休暇の管理をまとめて行うシステムです。タイムカードやExcelでの集計に比べて、集計ミスや締め作業の手間を減らせるうえ、残業時間の上限規制や有給休暇の年5日取得義務への対応もしやすくなります。
基本から知りたい方は「勤怠管理システムとは?機能・メリット・導入の流れ」もあわせてご覧ください。
勤怠管理システム10選の料金・機能比較表
| 製品名 | 料金(公式の表記) | 無料プラン | ICカード | 顔認証 | スマホ/GPS | 給与計算連携 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| KING OF TIME | 1人あたり月額300円 | なし(30日間無料体験) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ジョブカン勤怠管理 | 1ユーザー月額200〜500円(税抜) | あり(機能制限あり) | ○ | オプション | ○ | ○ |
| Touch On Time | 1人あたり月額300円(税別) | なし(30日間無料) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| freee勤怠管理Plus | 1ユーザー月額300円 | 記載なし | ○ | 要問い合わせ | ○ | 要問い合わせ |
| マネーフォワード クラウド勤怠 | 基本料金制(月6,480円〜・税抜) | なし(1か月無料) | ○ | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| ジンジャー勤怠 | 製品ごとに月額300円〜(税別) | 記載なし | ○ | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| HRMOS勤怠 | 1人あたり月額100円〜(税抜) | あり(登録30名以下) | ○ | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| スマレジ・タイムカード | 11名以上は1人月額110円(税込)〜 | あり(10名まで) | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○ |
| CLOUZA | 1人あたり月額200円 | なし(30日間無料) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| Lark PR | プロプラン1ユーザー月額1,420円(年払い)※勤怠以外の機能を含む | 要問い合わせ | ○ | 要問い合わせ | ○ | 要問い合わせ |
※「要問い合わせ」は、公式サイトで対応状況を確認できなかった項目です。※料金・機能は2026年10月16日時点で各社の公式ページを確認したものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。※Larkは運営者が販売に関わるツールです。
全10製品の機能(シフト・変形労働時間制・残業アラート・有給管理など13項目)は、勤怠管理システムの比較表で絞り込みながら比較できます。
勤怠管理システムの選び方【5つのポイント】
1. 打刻方法は現場に合っているか
勤怠管理システム選びで最初に確認したいのが打刻方法です。
- 店舗・工場・病院など、決まった場所で働く:ICカードや顔認証など、共有端末で本人確認しながら打刻できる方法が向いています。なりすまし打刻を防げます。
- 営業・建設現場・訪問介護など、外出や直行直帰が多い:スマホのGPS打刻で、打刻した場所も記録できる製品が便利です。
- オフィスワーク・テレワーク中心:PCのブラウザ打刻や、PCのログイン・ログオフと連動した打刻が手軽です。
打刻方法ごとの違いは「打刻方法の比較:ICカード・顔認証・スマホGPS・PC」で詳しく解説しています。
2. 料金の仕組みと総額
料金体系は大きく2つに分かれます。
- 1人あたりの月額課金:利用人数×単価で計算します。KING OF TIMEやTouch On Time(1人あたり月額300円)、CLOUZA(1人あたり月額200円)などが該当します。
- 基本料金+従量課金:マネーフォワード クラウド勤怠(年払いで月6,480円〜、6名以上は1名300円)のように、一定人数分が基本料金に含まれる形です。
打刻端末(ICカードリーダーや専用端末)を使う場合は、月額とは別に機器代がかかる製品があります。総額で比較しましょう。
3. 勤務形態に対応しているか
シフト制、変形労働時間制、フレックスタイム制、テレワークなど、自社の勤務形態を設定できるかを確認します。たとえばジョブカン勤怠管理はシフト自動作成や変形労働制、KING OF TIMEはフレックス・変形労働制やテレワークへの対応を公式サイトで案内しています。
4. 法令対応(残業アラート・有給管理)
残業時間の上限規制や有給休暇の年5日取得義務に対応するには、上限に近づいたときのアラートや有給休暇の自動付与・管理簿があると安心です。詳しくは「残業時間の上限規制と勤怠管理」「有給休暇の年5日取得義務と勤怠管理」で解説しています。
5. 給与計算・人事労務との連携
勤怠データを給与計算に手入力していると、転記ミスが起きやすくなります。使っている給与計算ソフトとCSVやAPIで連携できるか、同じシリーズの給与計算製品があるかを確認しましょう。詳しくは「給与計算と連携できる勤怠管理システム」をご覧ください。
おすすめの勤怠管理システム10選
KING OF TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)

KING OF TIMEは、ICカード・顔認証(iPad)・スマホ(位置情報)・PCなど多様な打刻方法に対応したクラウド勤怠管理システムです。
- 料金:1人あたり月額300円、初期費用0円、1名から利用可能(30日間無料体験あり)
- 主な機能:スケジュール・シフト管理、フレックス・変形労働制、テレワーク、有休・休暇管理、給与計算ソフトとの連携
- 特徴:同シリーズの人事労務機能も追加料金なしで使えると公式サイトで案内されています。
ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)

ジョブカン勤怠管理は、出勤管理・シフト管理・休暇申請管理・工数管理の4機能から必要なものを組み合わせて使える勤怠管理システムです。
- 料金:無料プランあり(機能制限あり)。有料は1ユーザー月額200〜500円(利用機能数で変動・税抜、月額最低2,000円)。初期費用0円
- 打刻方法:ICカード、指静脈認証、PC、スマホのGPS打刻。iPadの顔認証打刻アプリは別料金(1ライセンス30,000円)
- 主な機能:シフト自動作成、フレックス・変形労働制、36協定アラート通知、有給休暇の自動付与・年5日の管理、給与計算ソフト連携
Touch On Time(株式会社デジジャパン)

Touch On Timeは、指静脈・ICカード・顔認証など打刻方法の選択肢が多く、使った人数分だけ料金がかかる勤怠管理システムです。
- 料金:1人あたり月額300円(税別)、初期費用0円、最低利用人数・最低契約期間なし(30日間無料トライアル)。打刻端末を使う場合は端末費用が別途必要
- 打刻方法:ICカード、顔認証、指紋・指静脈などの生体認証、スマホ、PC(ブラウザ打刻・Windowsログオン連動)
- 主な機能:シフト管理(交代勤務にも対応)、変形労働時間制、テレワーク、有休管理、給与ソフトへのCSV出力・API連携
freee勤怠管理Plus(フリー株式会社)

freee勤怠管理Plusは、勤怠管理だけを単体で導入できる勤怠管理システムです。
- 料金:1ユーザー月額300円、初期費用0円
- 打刻方法:ICカード、生体認証、スマホ、PC
- 主な機能:シフト提出、フレックスなど多様な就業ルール、テレワーク時の打刻
マネーフォワード クラウド勤怠(株式会社マネーフォワード)

マネーフォワード クラウド勤怠は、従業員50名以下の企業向けの勤怠管理システムです(51名以上の企業向けには「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」が案内されています)。
- 料金:基本料金制。ビジネスプランは年払いで月6,480円〜(税抜・5名分を含む)、6名以上は1名あたり300円。初期費用0円、1か月無料
- 打刻方法:ICカード、スマホ(GPS)、PC
- 主な機能:1か月単位の変形労働時間制・フレックスタイム制、残業時間の色別アラート、有給休暇の自動付与、給与計算ソフトへのワンクリック連携
ジンジャー勤怠(jinjer株式会社)

ジンジャー勤怠は、人事労務・給与などジンジャーシリーズの製品と連携できる勤怠管理システムです。
- 料金:製品ごとの料金で月額300円〜(税別)。勤怠単体の料金は公式の料金表(ダウンロード)で確認
- 打刻方法:PC、スマホ(GPS)、タブレット、ICカード
- 主な機能:シフト申請・承認、他店舗へのヘルプ依頼、フレックス・変形労働・裁量労働、残業や有休取得のアラート、有休の自動付与、ジンジャー給与との連携
HRMOS勤怠(株式会社ビズリーチ)

HRMOS勤怠は、登録人数30名以下なら無料プランで使える勤怠管理システムです。
- 料金:登録30名以下は無料プランあり。有料は1人あたり月額100円〜(税抜・最低月額3,000円)。有給管理(+100円)・シフト管理(+50円)はオプション。初期費用0円
- 打刻方法:ICカード、スマホ(GPS)、PC、SlackやLINE/LINE WORKSからの打刻
- 主な機能:残業の超過前アラート、給与計算・人事労務ソフトとの連携
スマレジ・タイムカード(株式会社スマレジ)

スマレジ・タイムカードは、10名まで無料のプランがあり、シフト作成から給与計算まで行える勤怠管理システムです。
- 料金:スタンダードプランは10名まで無料、11名以上は1人あたり月額110円(税込)。給与計算などを使うプレミアムは月額2,420円(10名まで・税込)+1人385円。30日間は全機能を無料で利用可能
- 打刻方法:顔認証・笑顔認識、スマホ(GPS)、PC、iPhone/iPad
- 主な機能:シフト作成、変形労働時間制、テレワーク時の位置情報・写真付き打刻、労務アラート(プレミアムプラス以上)、給与計算
CLOUZA(アマノビジネスソリューションズ株式会社)

CLOUZAは、1人あたり月額200円で、PC・スマホ・タブレットから位置情報付きで打刻できる勤怠管理システムです。
- 料金:1人あたり月額200円、初期費用0円(30日間無料体験)
- 打刻方法:PC、スマホ、タブレット(打刻時に位置情報を取得)
- 主な機能:勤務シフト登録、在宅勤務の打刻、残業時間が一定に達したときの自動通知、有休の自動付与・残数管理、給与計算ソフトへのデータ取り込み
Lark(Lark Japan株式会社) PR

※Larkは、当サイトの運営者が販売に関わっているツールです。
Larkは、チャット・ビデオ会議・ドキュメント・承認(ワークフロー)・勤怠管理をひとつにまとめたオールインワンツールです。勤怠管理の専用システムとは位置づけが異なり、社内のコミュニケーションと勤怠管理を一つのツールで済ませたい企業に向いています。
- 料金:プロプラン1ユーザー月額1,420円(年払い)。勤怠管理のほかチャット・ビデオ会議・ドキュメント・ワークフローを含む
- 打刻方法:ICカード、スマホ(GPS・Wi-Fi・写真撮影)、PC(デスクトップ版)
- 主な機能:勤怠管理グループごとの打刻ルール、固定シフト・シフト制の設定、打刻修正の申請
- 注意点:顔認証打刻や給与計算ソフトとの連携は要問い合わせです。
従業員規模・業種別のおすすめの考え方
- 10〜30名程度の小規模事業者:無料プランがあるスマレジ・タイムカード(10名まで)やHRMOS勤怠(30名以下)から試すのがおすすめです。→「小規模企業向けの勤怠管理システム」
- 飲食店・小売店:アルバイトのシフト管理と、共有端末での打刻(顔認証・ICカード)を重視しましょう。→「飲食店向けの勤怠管理システム」
- 介護施設:夜勤を含むシフトや変形労働時間制への対応が重要です。→「介護施設向けの勤怠管理システム」
- 建設業:直行直帰が多いため、スマホのGPS打刻と残業時間の管理が欠かせません。→「建設業向けの勤怠管理システム」
導入の流れと注意点
- 現状の課題を整理する:打刻方法、勤務形態、締め作業にかかっている時間、給与計算ソフトを書き出します。
- 候補を2〜3製品に絞る:比較表や無料診断で条件に合う製品を選びます。
- 無料トライアルで試す:多くの製品に30日間程度の無料期間があります。現場の担当者に実際に打刻してもらいましょう。
- 就業規則に沿って設定する:所定労働時間、休憩、残業や深夜の割増、休暇の種類を設定します。
- 並行運用してから切り替える:最初の1か月は従来の方法と並行し、集計結果を照合すると安心です。
