この記事の結論
- 少人数なら無料プランから始められます。10名までならスマレジ・タイムカード、登録30名以下ならHRMOS勤怠に無料プランがあります。
- 有料でも、1人あたり月額100〜300円程度で使える製品が多くあります。25名なら月数千円〜1万円台が目安です(下の試算を参照)。
- 無料プランは機能や人数に制限があるため、将来の人数や必要な機能もあわせて確認しましょう。
小規模企業が勤怠管理システムを導入する理由
従業員が少ないうちは、タイムカードやExcelで勤怠を管理している会社も多いでしょう。しかし、次のような状況になると手作業での管理が負担になってきます。
- 人数が10名、20名と増え、月末の集計に半日以上かかるようになった
- パート・アルバイトが増え、シフトや勤務時間がバラバラになった
- 残業時間の上限や有給休暇の年5日取得など、法令対応の確認が追いつかない
- 経営者や総務担当者が兼務で、勤怠に時間をかけられない
勤怠管理システムを使えば、打刻から集計までを自動化でき、少人数の会社でも勤怠管理の手間を大きく減らせます。
小規模企業が勤怠管理システムを選ぶポイント
1. 無料プランの範囲
無料プランは人数や機能に制限があります。「何名まで無料か」「有料にしないと使えない機能(有給管理やシフト作成など)はないか」を確認しましょう。
2. 人数が増えたときの料金
1人あたりの課金か、基本料金制かで、人数が増えたときの総額が変わります。数年後の人数を想定して試算しておくと安心です。
3. 設定のしやすさとサポート
専任の担当者がいない小規模企業では、初期設定のしやすさやサポートの内容も大切です。無料トライアル中に、実際の就業ルールを設定できるか試しましょう。
4. 打刻方法
事務所に全員が出勤するならPCやICカード、外出が多い職種があるならスマホのGPS打刻など、働き方に合う打刻方法を選びます。
無料プランがある勤怠管理システム
| 製品名 | 無料の範囲(公式の表記) | 有料プランの料金 |
|---|---|---|
| スマレジ・タイムカード | スタンダードプランは10名まで無料 | 11名以上は1人月額110円(税込)、プレミアムは月額2,420円(10名まで・税込)+1人385円 |
| HRMOS勤怠 | 登録人数30名以下は無料プラン(オプション機能は一部対象外) | 1人あたり月額100円〜(税抜・最低月額3,000円) |
| ジョブカン勤怠管理 | 無料プランあり(機能制限あり) | 1ユーザー月額200〜500円(税抜・月額最低2,000円) |
(情報確認日:2026年10月16日)
スマレジ・タイムカード

スタンダードプランは10名まで無料です。30日間は全機能を無料で使え、その後プレミアムに移行しない場合は自動でスタンダードプランに切り替わります。顔認証や笑顔認識での打刻、シフト作成にも対応しています。
HRMOS勤怠

登録人数30名以下なら無料プランを利用できます。従業員が31名以上でも、登録人数が30名以下なら無料プランの対象です。有給休暇管理(1人月額100円)やシフト管理(1人月額50円)は有料オプションです。
ジョブカン勤怠管理
機能制限ありの無料プランがあり、有料プランは使う機能の数に応じて1ユーザー月額200〜500円です。出勤管理・シフト管理・休暇申請管理・工数管理の4機能から必要なものだけを選べます。
低コストで始められる有料の勤怠管理システム
| 製品名 | 料金(公式の表記) | 初期費用 |
|---|---|---|
| CLOUZA | 1人あたり月額200円 | 0円 |
| KING OF TIME | 1人あたり月額300円(1名から利用可) | 0円 |
| Touch On Time | 1人あたり月額300円(税別・最低利用人数なし) | 0円 |
| freee勤怠管理Plus | 1ユーザー月額300円 | 0円 |
| マネーフォワード クラウド勤怠 | 基本料金制(年払いで月6,480円〜・税抜・5名分を含む)、6名以上は1名300円 | 0円 |
マネーフォワード クラウド勤怠は、従業員50名以下の企業向けの製品です(51名以上の企業には別の製品が案内されています)。
人数別の月額料金の試算
公式の料金表の数字をもとに、基本的な料金だけで計算した試算です。オプション機能、打刻端末の機器代、税は含めていません。実際の見積もりは各社にご確認ください。
| 製品名(計算式) | 10名 | 25名 | 50名 |
|---|---|---|---|
| CLOUZA(200円×人数) | 2,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
| KING OF TIME(300円×人数) | 3,000円 | 7,500円 | 15,000円 |
| Touch On Time(300円×人数・税別) | 3,000円 | 7,500円 | 15,000円 |
| freee勤怠管理Plus(300円×人数) | 3,000円 | 7,500円 | 15,000円 |
| マネーフォワード クラウド勤怠(6,480円+6名目以降1名300円・年払い・税抜) | 7,980円 | 12,480円 | 19,980円 |
- スマレジ・タイムカードは10名までなら0円、HRMOS勤怠は登録30名以下なら0円(無料プランの範囲内の機能)です。
- ジョブカン勤怠管理は、使う機能の数で1人あたり200〜500円(税抜)に変わり、月額最低2,000円です。
試算すると、1人あたりの課金の製品は人数に比例して料金が増え、基本料金制の製品は少人数ほど割高、人数が増えるほど1人あたりの負担が下がる傾向があります。
導入の手順(小規模企業向け)
- 無料で試せる製品を2つ選ぶ:無料プランか無料トライアルのある製品から、打刻方法と必要な機能に合うものを選びます。
- 就業ルールを1つ設定してみる:所定労働時間、休憩、残業の扱いを設定し、正しく集計されるか確認します。
- 2〜3名で1〜2週間試す:実際に打刻してもらい、操作に迷う点がないか聞きます。
- 全員に展開する:打刻方法と打刻忘れのときの修正申請の方法を、全員に説明します。
- 最初の締めで照合する:最初の月は手作業の集計と照合して、差がないか確認します。
製品ごとの機能は勤怠管理システムの比較表で、従業員規模や必要な機能で絞り込めます。
無料プランを使うときの注意点
- 人数の上限を超えると有料になる:採用で人数が増えたときの料金を確認しておきましょう。
- 使えない機能がある:有給管理やシフト作成、API連携などが有料プランやオプションになっている場合があります。
- データの保存期間:勤怠の記録(出勤簿など)は法律で一定期間の保存が必要です。プランごとの保存・閲覧期間を事前に確認し、必要に応じてCSVで定期的に保存しましょう。
