この記事の結論
- 経費精算システムは、交通費の入力、領収書の読み取り・保管、法対応(電子帳簿保存法・インボイス制度)、会計システムとの連携の4点で選ぶと、違いが見えやすくなります。
- 公式サイトで料金の目安が確認できたのは、**楽楽精算(月額3万円〜)、バクラク経費精算(月額3万円〜)、マネーフォワード クラウド経費(50名以下で年払い月額2,480円〜)**などです。
- 領収書の回収・原本保管まで任せたいならTOKIUM経費精算、中堅〜大企業やERP連携ならSAP Concurなど、目的で選ぶ製品が変わります。
経費精算でよくある悩み
- 立替経費の申請や承認が紙やExcelで、月末に処理が集中する
- 交通費の経路や金額の入力に時間がかかり、入力ミスも起きる
- 領収書の糊付けや提出、原本の保管に手間がかかる
- 電子帳簿保存法やインボイス制度への対応が不安
- 申請内容を会計ソフトに転記している
経費精算システムは、こうした申請・承認・精算・仕訳までの流れを、1つのシステムでまとめて効率化するためのものです。
経費精算システムの選び方4つのポイント
1. 交通費の入力が楽か
交通系ICカードの利用履歴を読み取れるか、経路検索で金額を自動計算できるか、定期券区間を控除できるかを確認します。外出や出張が多い会社ほど、ここで入力の手間が大きく変わります。
2. 領収書の扱い(読み取り・回収・保管)
領収書をスマホで撮影するとAI-OCRで自動入力できるか、原本の回収と保管まで代行してもらえるかを確認します。原本の保管場所に困っている会社は、代行の有無が重要です。
3. 法対応(電子帳簿保存法・インボイス制度)
領収書を電子で保存するなら、電子帳簿保存法の要件に対応している必要があります。JIIMA(日本文書情報マネジメント協会)の認証を取得しているかが1つの目安です。インボイス制度では、領収書に書かれた登録番号が有効かどうかの確認に対応しているかを見ます。
4. 会計システムとの連携
申請内容から仕訳データを作り、会計ソフトに連携できるかを確認します。連携方法はAPI、CSV出力などで、製品によって対応する会計ソフトが違います。
7製品の比較表
| 製品名 | 料金(公式の表記・税抜) | 交通系IC | 領収書のAI-OCR | 電帳法 | インボイス制度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽楽精算 | 月額3万円〜(初期費用別途) | ○ | ○ | ○(JIIMA認証) | ○ |
| マネーフォワード クラウド経費 | 50名以下は年払い月額2,480円〜 | ○ | 要問い合わせ | ○(JIIMA認証) | 要問い合わせ |
| freee経費精算 | 基本料金+ID料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| バクラク経費精算 | 月額3万円〜(年間契約) | ○ | ○ | ○(JIIMA認証) | ○ |
| ジョブカン経費精算 | 1ユーザーあたりの月額課金 | ○ | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| TOKIUM経費精算 | 料金表を請求して確認 | 要問い合わせ | ○(AI+オペレーター) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| SAP Concur | 問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
(情報確認日:2026年10月19日)※「要問い合わせ」は、公式サイトで確認できなかった項目です。
楽楽精算

交通系ICカードを専用アプリにかざして、利用日・経路・金額を取り込めます。領収書を撮影するとAI-OCRで金額・取引先・日付を自動でデータ化し、クレジットカードやプリペイドカードの連携にも対応しています。月額は利用従業員数に応じて変わります。
マネーフォワード クラウド経費

経費精算システムとして国内第1号となる、電帳法スキャナ保存ソフトの法的要件認証(2016年)を取得しています。ICカードリーダー用の専用アプリで交通費を取り込め、会計ソフトとはAPIまたはCSVで連携します。1か月の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は不要です。なお、公式ページでは2027年6月に料金体系の一部改定を予定しています。
freee経費精算

基本料金とID料金で構成される料金体系です。freeeカードUnlimitedと組み合わせると、領収書とクレジットカード明細を自動で紐付けできます。機能の詳細は公式の資料でご確認ください。
バクラク経費精算

領収書を最大100枚まで一括でアップロードでき、1枚の写真に複数の領収書が写っていてもAIが分割して読み取ります。領収書に書かれた事業者番号が有効かどうかを自動で判定し、電帳法のスキャナ保存の要件に合っているかも申請・承認時に自動で判定します。
ジョブカン経費精算

経路の自動検索、ICカードからのデータ取り込み、定期券区間の自動控除に対応し、仕訳データや振込(FB)データも自動で作成できます。30日間の無料お試しがあります。
TOKIUM経費精算

領収書はスマホで撮影するだけで、入力はAIとオペレーターが担当します。原本の回収、データとの突合、10年間の保管までを任せられます。会計ソフト・ERPは36種類以上と連携できます。
SAP Concur

中小企業から大企業まで使えるように設計された経費管理サービスで、300種類以上の構築済みコネクターで会計システムやERPと連携できます。料金は問い合わせです。
Lark(PR)
※Larkは、当サイトの運営者が販売に関わっているツールです。 経費精算の専用機能は要問い合わせです。申請・承認の流れをLarkで運用したい企業に向いています。経費精算の専用機能が必要な場合は、上の製品と比べて検討してください。
目的別のおすすめの選び方
| こんな会社 | 見るポイント | 候補の例 |
|---|---|---|
| 領収書の保管をなくしたい | 原本の回収・保管の代行 | TOKIUM経費精算 |
| 交通費の入力を減らしたい | 交通系IC・経路検索・定期控除 | 楽楽精算、マネーフォワード クラウド経費、バクラク経費精算、ジョブカン経費精算 |
| 法人カードの明細と領収書を紐付けたい | 法人カード連携 | 楽楽精算、バクラク経費精算、freee経費精算(freeeカードUnlimited) |
| 会計ソフトとの連携を重視したい | API・CSV・コネクター | マネーフォワード クラウド経費、SAP Concur |
| まず試して判断したい | 無料トライアル | マネーフォワード クラウド経費(1か月)、ジョブカン経費精算(30日間) |
導入までの5ステップ
- 現状の経費精算を書き出す:月の申請件数、承認者の人数、交通費・出張費・立替の割合を整理します。
- 解決したい課題の優先順位を決める:交通費の入力、領収書の保管、法対応、会計連携のうち、何を最優先にするかを決めます。
- 候補を2〜3製品に絞る:比較表や無料診断で候補を選びます。
- トライアルや資料で確かめる:実際の申請の流れで、入力のしやすさを確認します。
- 承認ルートと運用ルールを決めて始める:誰がいつまでに承認するか、領収書の扱いをどうするかを決めます。
電子帳簿保存法とインボイス制度の対応は「経費精算システムの電帳法・インボイス対応」、交通費の入力は「交通費精算を楽にする方法」で詳しく説明しています。
導入前のチェックリスト
- 月の経費申請の件数と承認者の人数を把握したか
- 交通費、領収書、法対応のうち優先する課題を決めたか
- 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応を公式サイトで確認したか
- 使っている会計ソフトと連携できるか確認したか
- 料金は利用人数で試算し、初期費用も含めて比べたか
- トライアルや資料で、実際の申請の流れを試したか
