この記事の結論

  • 電子帳票システムは、請求書などの発行・配信を電子化するタイプと、受け取った書類の電子保存を電子化するタイプに分かれます。まず自社の目的を決めましょう。
  • 電子帳簿保存法への対応は、JIIMA認証が1つの目安です。公式サイトで、TOKIUM電子帳簿保存とバクラク電子帳簿保存はJIIMA認証の取得を案内しています。
  • 料金は、バクラク電子帳簿保存の無料プラン(月200件まで・0円〜)、楽楽電子保存(月額1.7万円〜)、**TOKIUM電子帳簿保存(月1万円〜+従量課金)**などさまざまです。

電子帳票システムとは?

電子帳票システムは、請求書・納品書・支払明細書・見積書・契約書などの帳票を電子化して扱うシステムの総称です。主に次の2つの役割があります。

役割内容例
発行・配信自社が作る帳票を、WEB・メール・FAX・郵送代行などで取引先に届ける請求書、納品書、支払明細書
受領・電子保存取引先から受け取った帳票を、電子帳簿保存法の要件に沿って保存する請求書、領収書、契約書、見積書

電子帳票システムの選び方4つのポイント

1. 発行・配信か、受領・保存か

自社が帳票を発行する側の作業(印刷・封入・郵送)を減らしたいのか、受け取った書類の保存をどうするかが課題なのかを決めます。両方が必要な製品もあります。

2. 電子帳簿保存法への対応(JIIMA認証)

電子で保存する書類は、電子帳簿保存法の要件に沿う必要があります。JIIMA(公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会)の認証を取得しているかが、1つの目安になります。

3. 紙書類の扱い

取引先から紙の書類が届く会社は、受領・スキャン・原本の保管を代行してくれるかを確認します。

4. 既存システムとの連携

基幹システム、販売管理システム、会計システムと、API・CSVで連携できるかを確認します。

7製品の比較表

製品名料金(公式の表記・税抜)発行・配信受領・電子保存電帳法JIIMA認証
楽楽明細初期費用10万円・月額2.5万円〜○−要問い合わせ要問い合わせ
楽楽電子保存月額1.7万円〜(初期費用別途)−○○要問い合わせ
マネーフォワード クラウド請求書初期費用0円・法人向けは年払い月額2,480円〜○○(クラウドBox併用)○要問い合わせ
BtoBプラットフォーム 請求書初期費用+月額(資料請求で確認)○○○要問い合わせ
TOKIUM電子帳簿保存月1万円〜+書類の件数に応じた従量課金−○(紙の受領代行あり)○○
バクラク電子帳簿保存無料プラン0円〜(月200件まで)/ 有料 月額12,000円〜−○○○
Lark PR要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ対応予定(個別)要問い合わせ

(情報確認日:2026年10月19日)※Larkは運営者が販売に関わるツールです。

楽楽明細

楽楽明細の公式サイト
出典:楽楽明細公式サイト(2026年10月19日取得)

請求書・納品書・支払明細書・領収書・給与明細書などを、WEB受取・メール添付・郵送代行・FAXで配信できます。CSVやPDFをアップロードして発行でき、API連携のオプションもあります。

楽楽電子保存

楽楽電子保存の公式サイト
出典:楽楽電子保存公式サイト(2026年10月19日取得)

領収書・請求書・納品書・見積書・発注書・契約書を保存できます。AI-OCRとタイムスタンプに対応し、適格事業者の登録番号の自動読み取り・判定にも対応しています。楽楽明細で受け取った書類のみを保存する無料プランがあります。

マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウド請求書の公式サイト
出典:マネーフォワード クラウド請求書公式サイト(2026年10月19日取得)

請求書の作成から、郵送・PDFのメール送付までに対応しています。取引先3件までは無料で、1か月の無料トライアルがあります。受領・送付した請求書の電子保存には、有料プランの契約が必要な「マネーフォワード クラウドBox」を使うと案内されています。

BtoBプラットフォーム 請求書

BtoBプラットフォーム 請求書の公式サイト
出典:BtoBプラットフォーム 請求書公式サイト(2026年10月19日取得)

デジタル・PDF・紙の請求書を1つのシステムで受領・発行できます。受領代行・委託のサービスや、販売管理・会計システムとの連携実績があります。

TOKIUM電子帳簿保存

TOKIUM電子帳簿保存の公式サイト
出典:TOKIUM電子帳簿保存公式サイト(2026年10月19日取得)

紙の書類の受領代行・スキャン・データ化・原本の保管(10年間)までを代行します。データ化のプランは、オペレーター入力、AI-OCR、セルフ入力の3種類です。アカウント数・データ容量は無制限です。

バクラク電子帳簿保存

バクラク電子帳簿保存の公式サイト
出典:バクラク電子帳簿保存公式サイト(2026年10月19日取得)

AIで書類を自動で読み取って保存します。無料プランは月200件まで(AI自動読み取りは5件までのお試し)、有料プランは月額12,000円(税別)〜で月1,000件までです。

Lark(PR)

※Larkは、当サイトの運営者が販売に関わっているツールです。 電子帳簿保存法への対応は、Larkと連携するWebアプリを制作して対応する予定です。現時点では要問い合わせです。承認やBase(データベース)で書類の情報を管理する用途を想定しています。

目的別のおすすめの選び方

こんな会社見るポイント候補の例
請求書の印刷・郵送の手間を減らしたい発行・配信、郵送代行楽楽明細、マネーフォワード クラウド請求書、BtoBプラットフォーム 請求書
受け取った書類を電帳法に沿って保存したいJIIMA認証、タイムスタンプ楽楽電子保存、TOKIUM電子帳簿保存、バクラク電子帳簿保存
紙の書類の保管をなくしたい受領・スキャン・原本保管の代行TOKIUM電子帳簿保存、BtoBプラットフォーム 請求書(受領代行)
まず無料で始めたい無料プラン・無料トライアルバクラク電子帳簿保存(無料プラン)、マネーフォワード クラウド請求書(1か月)

導入までの5ステップ

  1. 扱う帳票を書き出す:請求書、納品書、見積書、契約書など、どの書類を月に何件扱うかを数えます。
  2. 発行・配信と受領・保存のどちらが課題かを決める:両方なら、組み合わせて使える製品も候補にします。
  3. 法対応を確認する:電子帳簿保存法(スキャナ保存・電子取引)とインボイス制度への対応を、公式サイトで確認します。
  4. 候補を絞ってトライアル・資料で確かめる:比較表や無料診断で2〜3製品に絞ります。
  5. 運用のルールを決めて始める:保存する書類、担当者、点検の頻度を決めます。

電子帳簿保存法については「電子帳簿保存法に対応した電子帳票システムの選び方」、請求書の発行・配信は「請求書の発行・配信を電子化する方法」をご覧ください。

導入前のチェックリスト