この記事の結論
- 交通費精算の手間は、経路を調べて金額を入力する作業と定期券区間の控除にあります。経費精算システムの交通系ICカードの読み取りや経路検索で減らせます。
- 公式サイトで、**楽楽精算(専用アプリにICカードをかざす)、マネーフォワード クラウド経費(ICカードリーダー用アプリ)、バクラク経費精算(乗降履歴の取得・定期区間の控除)、ジョブカン経費精算(ICカードの取り込み・定期区間の控除)**が対応を案内しています。
- 外出や出張が多い会社は、ICカードの履歴を使うか、経路検索を使うかを、運用に合わせて選びましょう。
交通費精算でよくある悩み
- 申請のたびに、乗換案内で経路と運賃を調べて入力している
- 入力した金額が、実際の運賃と違っていた
- 定期券の区間を引き忘れて、差額の確認に手間がかかる
- 月末にまとめて申請するため、日付や区間を思い出せない
- 経理が、交通費の確認に多くの時間を使っている
交通費の入力を減らす2つの方法
方法1:交通系ICカードの履歴を取り込む
交通系ICカードに残る利用履歴(日付・区間・金額)を、専用のアプリやリーダーで読み取って、申請に取り込む方法です。実際に使った区間と金額が入るため、入力ミスを減らせます。ただし、ICカードで乗っていない移動(現金やバス・タクシーなど)は、別に入力が必要です。
方法2:経路検索で金額を自動計算する
出発地と到着地を入力すると、経路と運賃を検索して、金額を自動で計算する方法です。ICカードを使わない移動にも使えます。過去に検索した経路をもとに、おすすめの経路を表示する機能を持つ製品もあります。
対応した経費精算システム(公式情報)
| 製品名 | 交通費に関する機能(公式サイトの記載) |
|---|---|
| 楽楽精算 | 交通系ICカードを専用アプリにかざすと、利用日・経路・金額を取り込める。乗換案内との連携は記載なし |
| マネーフォワード クラウド経費 | 専用アプリ「ICカードリーダー by マネーフォワード」でICカードを読み取れる。経路検索で交通費を自動計算して申請できる |
| バクラク経費精算 | 交通系ICカードの乗降履歴を取得できる。過去の検索履歴からおすすめを表示し、クリックで経路検索できる。定期区間の交通費を控除する機能がある |
| ジョブカン経費精算 | 経路の自動検索、ICカードからのデータ取り込み、定期券区間の自動控除に対応 |
(情報確認日:2026年10月19日)


どちらの方法が向いている?
| 会社の状況 | 向いている方法 |
|---|---|
| 営業職など、電車での外出が多い | ICカードの履歴の取り込み(実際の区間と金額が入る) |
| タクシー・バス・現金での移動が多い | 経路検索 + 個別の入力 |
| 定期券を持っている従業員が多い | 定期券区間の自動控除に対応した製品 |
| 出張が多い | 出張の申請と精算を紐づけられる製品 |
運用のルール例
システムを入れても、ルールがあいまいだと入力のばらつきが残ります。次のようなルールを決めておきましょう。
- 申請のタイミング:「週に1回」「出張の翌営業日まで」など、期限を決める。
- 経路の基準:最安・最短・最も早い経路のどれを基準にするかを決める。
- 定期券区間の扱い:定期の区間をどう控除するかを決める。
- ICカードの使い方:会社の経費用のカードを分けるか、個人のカードの履歴から選ぶかを決める。
- 承認者のチェック項目:区間・日付・目的を、承認時に確認する。
承認者が交通費で確認するポイント
システムで入力が楽になっても、承認者の確認は必要です。次の点を、承認の画面で確認しましょう。
| 確認する点 | 見るところ |
|---|---|
| 日付と区間 | 出張や外出の予定、訪問先と合っているか |
| 金額 | 経路検索の結果やICカードの履歴と一致しているか |
| 定期券区間 | 定期の区間が控除されているか |
| 目的 | 業務の目的が書かれているか |
| 重複 | 同じ日・同じ区間が二重に申請されていないか |
出張や外出が多い会社の運用例
例:営業職が10名、毎日外出がある会社
- ICカードの履歴で入力する:月末にまとめて思い出すのではなく、週に1回、ICカードの履歴から申請します。
- ICカード以外の移動は、その場でメモする:タクシーや現金払いの移動は、移動した日のうちにスマホで入力します。
- 承認は週単位にする:承認者は、週に1回まとめて確認します。月末の承認待ちが減ります。
- 経理は月に1回、抜き取りで確認する:すべてを確認するのではなく、金額の大きいものや、ルールから外れたものを重点的に確認します。
導入前のチェックリスト
- 外出・出張の件数と、移動手段の割合を把握したか
- ICカードの取り込みと経路検索の、どちらが必要か決めたか
- 定期券区間の控除に対応しているか確認したか
- 使っているICカードの種類に対応しているか確認したか
- 申請の期限と経路の基準を決めたか
経費精算システム全体の比較は「経費精算システムおすすめ7選を比較」をご覧ください。
