この記事の結論
- 請求書の発行・配信を電子化すると、印刷・封入・郵送の手間を減らせます。取引先がWEB受取に対応できない場合に備えて、郵送代行やFAXにも対応した製品を選ぶと安心です。
- 公式サイトで、楽楽明細はWEB受取・メール添付・郵送代行・FAXに、マネーフォワード クラウド請求書は郵送とPDFのメール送信に対応と案内しています。
- 料金は、楽楽明細(初期費用10万円・月額2.5万円〜)、マネーフォワード クラウド請求書(初期費用0円・年払い月額2,480円〜)、**BtoBプラットフォーム 請求書(資料請求で確認)**です。
請求書の発行でよくある悩み
- 毎月、請求書を印刷して封入・押印・郵送している
- 請求書の件数が多く、月初に作業が集中する
- 取引先ごとに、メール・FAX・郵送と届け方がバラバラ
- 販売管理システムのデータを、請求書のデータに転記している
- 発行した請求書の控えの保管に困っている
請求書の発行・配信の流れとシステムでできること
| 流れ | 手作業の場合 | システムを使った場合 |
|---|---|---|
| データの準備 | 販売管理や Excel から転記 | CSVやAPIでデータを取り込み、請求書を一括で作成 |
| 作成 | Excel・Word で作って印刷 | テンプレートで自動作成。毎月の自動作成に対応した製品もある |
| 配信 | 封入・押印・郵送、メール添付 | WEB受取、メール、FAX、郵送代行などをまとめて配信 |
| 状況の確認 | 取引先に電話で確認 | 送付履歴や、ステータスをシステムで確認 |
| 保管 | 控えを紙で保管 | 電子で保存(電子帳簿保存法の要件に沿う) |
3サービスの比較表
| 製品名 | 料金(公式の表記・税抜) | 配信方法 | 他システム連携 | インボイス制度 |
|---|---|---|---|---|
| 楽楽明細 | 初期費用10万円・月額2.5万円〜 | WEB受取・メール添付・郵送代行・FAX | CSV・API(オプション) | 対応した帳票設定が可能 |
| マネーフォワード クラウド請求書 | 初期費用0円・法人向けは年払い月額2,480円〜。取引先3件まで無料 | 郵送・PDFのメール送信 | 会計ソフト・販売管理システム、API | 登録番号の自動表示に対応 |
| BtoBプラットフォーム 請求書 | 初期費用+月額(資料請求で確認) | デジタル・PDF・紙・Peppol。PDFメール送信と郵送代行 | 基幹・販売管理・会計システムと連携 | 法令対応をうたう(詳細は記載なし) |
(情報確認日:2026年10月19日)
楽楽明細

請求書、納品書、支払明細書、領収書、給与明細書などに対応しています。CSVの一括取込やzip形式のファイルの一括取込で、まとめて発行できます。
マネーフォワード クラウド請求書

取引先と品目を選んで請求書を作成でき、CSVでの一括作成、見積データから請求書への変換、毎月の自動作成に対応しています。一括操作でまとめて送付でき、送付履歴やステータスも確認できます。1か月の無料トライアルがあります。なお、公式ページでは法人向けの料金を2027年6月に一部改定する予定です。
BtoBプラットフォーム 請求書

請求書の発行・受領の両方に対応し、社内承認を経た請求書の発行、入金消込、未入金時の督促、債権回収代行にも対応しています。クラウド上で請求データを送受信する方式を採用しています。
取引先に切り替えてもらう進め方
発行・配信の電子化では、取引先の協力が必要です。次の手順で進めると、スムーズです。
- 取引先を分類する:WEB受取に対応できる会社、メール(PDF)がよい会社、紙・FAXが必要な会社に分けます。
- 案内文を用意する:切り替えの理由、受け取り方法、開始時期、問い合わせ先を1枚にまとめます。
- まず数社で試す:取引の多い数社で、受け取りや問い合わせの状況を確認します。
- 紙・FAXの取引先は残す:郵送代行やFAXに対応した製品なら、切り替えられない取引先にも同じシステムで対応できます。
- 段階的に広げる:月ごとに、切り替える取引先を増やします。
請求書に載せる項目の確認
インボイス制度に対応した請求書(適格請求書)には、主に次の項目が必要です。
- 適格請求書発行事業者の名称と登録番号
- 取引年月日
- 取引の内容(軽減税率の対象品目の場合は、その旨)
- 税率ごとに区分して合計した対価の額と、適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
- 書類の交付を受ける事業者の名称
システムを選ぶときは、これらの項目を請求書に自動で表示できるかを確認しましょう(マネーフォワード クラウド請求書は登録番号の自動表示に、楽楽明細はインボイスに対応した帳票設定に対応と案内しています)。
※制度の詳しい要件は、国税庁の資料や税理士にご確認ください。
発行業務の担当者が決めておくこと
- 請求の締め日と発行日:月末締め・翌月初発行など、スケジュールを固定します。
- データの元:販売管理システムのデータを使うか、CSVで用意するかを決めます。
- 承認の流れ:発行前に、誰が内容を確認するかを決めます。
- 未入金の対応:入金の確認と、督促の連絡のタイミングを決めます。
- 控えの保存:発行した請求書の保存方法を、電子帳簿保存法に沿って決めます。
導入前のチェックリスト
- 月に発行する請求書などの件数と、配信方法の割合を把握したか
- 郵送代行やFAXが必要な取引先がいるか確認したか
- 販売管理・基幹システムからデータを取り込む方法を確認したか
- インボイス制度の記載事項に対応しているか確認したか
- 発行した請求書の保存方法(電子帳簿保存法)を確認したか
- 取引先への案内文と切り替えの順番を決めたか
電子帳票システム全体の比較は「電子帳票システムおすすめ7選を比較」をご覧ください。
