この記事の結論
- 請求書の受け取り・データ化サービスを使うと、請求書の受け取り → データ化 → 確認・承認 → 仕訳・振込データの作成 → 保存の流れをまとめて効率化できます。
- 料金の仕組みは、基本料金+1件ごとの従量課金(invox)、処理件数で変わる年間契約(バクラク)、問い合わせ(Bill One)、読み取り回数の上限つき月額(LINE WORKS PaperOn)とさまざまです。
- 経理での利用なら、会計ソフト連携、電子帳簿保存法に沿った保存、インボイス制度の登録番号の確認の3点を確認しましょう。
請求書処理でよくある悩み
- 郵送・メール・PDFなど、請求書の届き方がバラバラ
- 請求書を見ながら会計ソフトに手入力している
- 請求書を受け取るために出社する必要がある
- インボイス制度の登録番号の確認に手間がかかる
- 電子帳簿保存法に沿った保存方法がわからない
請求書処理の流れとサービスでできること
| 処理の流れ | 手作業の場合 | サービスを使った場合 |
|---|---|---|
| 受け取り | 郵送・メールを各自が受け取る | 受け取り窓口を1つにまとめる(受領代行のあるサービスも) |
| データ化 | 請求書を見ながら手入力 | AI-OCRで取引先・金額・日付などを読み取る |
| 確認・承認 | 紙を回覧して押印 | システム上で確認・承認 |
| 仕訳・支払い | 会計ソフトや銀行の画面に入力 | 仕訳データ・振込データを出力・連携 |
| 保存 | 紙のファイルで保管 | 電子帳簿保存法に沿って電子で保存 |
サービスの比較表
| 製品名 | 料金(公式の表記) | 受領代行 | 会計ソフト連携 | 電帳法 | インボイス制度 |
|---|---|---|---|---|---|
| invox受取請求書 | 月額980円(税抜)+1件50円〜 | 要問い合わせ | ○(50種類以上) | ○ | ○(登録番号の照合) |
| バクラク請求書受取 | 問い合わせ(年間契約) | オプション(受領代行プラン) | ○(API・CSV) | ○ | ○(登録番号の確認、要件のアラート) |
| Bill One | 問い合わせ | ○(代理受領) | 要問い合わせ | ○(JIIMA認証) | 要問い合わせ |
| LINE WORKS PaperOn | ライト 月額30,000円(年額契約・税抜、月800回) | 要問い合わせ | 要問い合わせ(API・CSV連携あり) | ○ | 要問い合わせ |
(情報確認日:2026年10月16日)
invox受取請求書

郵送・メール・PDF・電子インボイスなどの受取請求書をデータ化し、全銀形式の振込データや仕訳データを出力できます。AI-OCRのみ(約10秒でデータ化)と、オペレーター確認ありを選べます。
バクラク請求書受取

AI-OCRで請求書を読み取り、支払情報を自動で入力できます。受領代行なしのプランと、紙・電子の受領代行を含むプランがあります。
Bill One

あらゆる請求書を代理受領してデータ化し、請求書の仕訳起票の自動化にも対応しています。
LINE WORKS PaperOn
請求書だけでなく、注文書・領収書・納品書なども読み取れるAI-OCRです。請求書以外の書類もまとめてデータ化したい場合に向いています。
料金の考え方と試算
公式の料金表から計算できるinvox受取請求書を例に、月の請求書の件数ごとの料金を試算します(税抜、オペレーター確認なしの1件50円で計算)。
| 月の件数 | ミニマム(基本料金980円) | ベーシック(基本料金9,800円) |
|---|---|---|
| 50件 | 980円+2,500円=3,480円 | 9,800円+2,500円=12,300円 |
| 200件 | 980円+10,000円=10,980円 | 9,800円+10,000円=19,800円 |
| 500件 | 980円+25,000円=25,980円 | 9,800円+25,000円=34,800円 |
※プランごとに使える機能やオペレーター確認の速さが異なります。実際のプランと見積もりは各社にご確認ください。
LINE WORKS PaperOnはライトプランで月800回まで月額30,000円(年額契約・税抜)と、回数の上限つきの月額です。処理件数が多い場合と少ない場合で、有利な料金の仕組みが変わります。
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応
- インボイス制度:受け取った請求書に記載された登録番号が有効かどうかを確認する必要があります。invox受取請求書は国税庁の公表システムのWeb-API機能で有効性を照合し、バクラク請求書受取は登録番号の確認や要件を満たさない請求書のアラートに対応しています。
- 電子帳簿保存法:メールやPDFで受け取った請求書(電子取引)は、電子のまま要件に沿って保存する必要があります。紙で受け取った請求書をスキャンして電子で保存する場合(スキャナ保存)も、要件があります。各サービスがどの保存方法に対応しているかを確認しましょう。
※制度の詳しい要件は、国税庁の資料や税理士にご確認ください。
導入の手順
- 請求書の件数と届き方を数える:月に何件、どの方法(郵送・メール・PDF)で届いているかを把握します。
- 受け取り窓口を決める:取引先に、請求書の送り先(メールアドレスや受領代行の住所)の変更を案内する準備をします。
- 会計ソフトとの連携を設定する:勘定科目や取引先のマスタを連携し、仕訳データの形式を決めます。
- 承認の流れを決める:誰が確認し、誰が承認するかを決めます。
- 保存のルールを決める:電子帳簿保存法に沿った保存方法と、紙の原本の扱いを決めます。
導入前のチェックリスト
- 月の請求書の件数と届き方を把握したか
- 受領代行が必要か(紙の請求書が多いか)
- 使っている会計ソフトと連携できるか
- インボイス制度の登録番号の確認に対応しているか
- 電子帳簿保存法に沿った保存方法を確認したか
AI-OCR全体の比較は「AI-OCRおすすめ7選を比較」をご覧ください。
